ハムスターを飼っている人は、旅行など泊りがけでどこかに行くという人は、少ないものですが…
会社の出張であるとか、遠くに住む親せきの家で不幸があったなど、1泊程度では済まないことってあると思います。
また、長距離での引っ越しの場合もありますよね。
ペットホテルに預けられると安心ではありますが、なかなかハムスターを預かってくれるところは少ないのが現状です。
今回は、ハムスターをどうしても長距離移動させなければならない時の注意事項や、交通費などのご紹介です。
もくじ
移動時に気を付けること
ハムスターはストレスを感じやすい動物とされています。
長時間、狭いところに入れられ思うように身動き取れず、不安に感じてしまう事もあります。
飼主さんも心配になりながらも、仕方なく移動せざるを得ませんね。
少しでもお役に立てる情報となれば幸いです。
移動用のキャリーケース
犬や猫に移動用のキャリーケースがあるように、ハムスター用も販売されています。
いくつかご紹介しましょう。
大きさも小さく手軽に運べるものです。
ゴールデンハムスターには少し小さすぎるかもしれません。
水飲みも付いていますが、運んでいる最中は外しておくようにしましょう。
万が一、水漏れでもしたら大変です。
給水ボトルが付いていますが、水漏れが心配なので移動時には付けない方が良いと思います。
深さもあって床材を入れても飛び散ることも少なそうです。
ゴールデンハムスターにもお勧めです。
こちらはたっぷりサイズです。
深さも十分なので床材も入れてあげられます。
給水ボトルはついていないですが、そこは問題ないと思います。
他にも色々販売されていますので、ご自身で気に入ったものはレビューなどを参考にして購入してくださいね。
また、すべてのキャリーに言えることですが、床材を入れてハムスターを入れたとしても、そのままの移動は避けてください。
なぜなら、このままでは明るすぎるのです。
自分のキャリーケースが入る袋や、風呂敷などで包むなどしてあげるようにしましょう。
包むことによって保温効果が得られますし、多少ではありますが、ハムスターへの騒音対策にもなります。
移動時だけでなく通院などにも使えますので、一つ購入しておいて損はないです。
もちろん、普段のケージをそのまま持っていくことが大変でなければ、そのまま(お水は外しましょう)運んでも良いですね。
保温について(夏・冬)
日本には春夏秋冬があるとはいえ、急な気候の変化は誰にもどうすることもできません。
ハムスターは暑さにも寒さにも弱い動物ですから、移動時にも対策が必要です。
*暑い時*
暑い時は保冷剤や凍らせたペットボトルが必要です。
ケージの外側に、出来ればケージの上の方に(冷気は下に落ちるため)配置するのが良いでしょう。
水滴がケージの中に入ってしまったりしないよう、手ぬぐいやタオルで巻いて置けば大丈夫です。
移動時の車両の中が適温であれば、保冷材を外してケージの中の空気がこもらないようにしてあげてください。
*寒い時*
寒さ対策に必要なのは、使い捨てのカイロが手ごろだと思います。
こちらもケージの外につけるようにしましょう。
熱すぎてしまわないように、こちらも手ぬぐいなどにくるんでおいた方が良いです。
車両の中が温かくなっている場合、すぐに取り外せるようにするためでもあります。
おすすめなのは、人間用のネックウォーマーです。
キャリーにかぶせて、ネックウォーマーに貼るカイロを付けておけば取り外しも楽々ですし、キャリーの周りも温かくなります。
ただ、あまり暑すぎるのはよくありませんので、カイロは1つだけ、キャリーの片側だけに付けておきましょう。
もし、極寒の地へ連れて行かなくてはならない場合は、温かくなるように、さらに保温性の高い布に包んでおくなどの対策も必要です。
暑い時も寒い時も、とにかく温度管理が重要です。
発泡スチロールの箱なども販売されていますので、そういうものを使用するのも良いですね。
食事・水分は?
長時間飲まず食わずを強いてはいけません。
食事は、ペレットや雑穀類、乾燥したものを中心に入れてあげましょう。
その際のお皿ですが、陶器などは避け、お弁当に入れる用のシリコンカップがお勧めです。
色々な形の可愛いものが販売されているので、こちらが楽しくなりますよね。
銀紙の物は安価ですが、ハムスターが齧って誤飲する恐れがありますからやめましょう。
シリコン製なら、万が一ひっくり返ってしまったとしても、ハムスターに当たって怪我をするという可能性がとても低くなります。
また、齧っても噛み切ることが難しいので、安心度も増します。
食事も、お皿をひっくり返して散らかしたとしても、乾燥したものであればベタベタすることなく移動中も変なストレスを与えずに済みます。
水分は、給水ボトルがあるとはいえ、水漏れが心配ですから、この時ばかりは、水分多めのキャベツなどを入れておき、生野菜で取ってもらいましょう。
車移動について
移動方法にも人間は様々な乗り物を使います。
ここでは自動車の移動についてみていくことにしましょう。
車移動時に気を付けること
車で移動するときは、シートベルトやキャリーバッグ用のベルトなどで動かないように、しっかりと固定しておきましょう。
今の乗用車は、静かで振動も少ない車が多くなってきましたが、揺れや音が大きい車の場合は、ブランケットなどで音を少しでも防いだり、ゴムネットを使用して揺れが軽減するようにしましょう。
バスタオルなど大きいタオルをたたんで、ケージの下に敷いておくことで少しは揺れや振動の軽減になります。
急ブレーキの際にケージが飛んでしまったなどということがないように配慮してください。
また、自家用車で移動の場合は、最短ルートを選択しましょう。
少しでもハムスターのストレスを軽減するためです。
キャリーの中はおもちゃなど、余計なものは入れないように、至ってシンプルにしてください。
車酔いはする?
車酔いは、揺れによる三半規管の乱れ、車独特の臭いなど原因はいくつかあります。
ハムスターは三半規管が優れているとされていますが、臭いに関してはとても敏感なので、芳香剤などは外しておきましょう。
ハムスターは車酔いをしないとされているようですが、他サイトではでは車酔いをしてしまったという事が報告されています。
https://hamkichi.com/car-movement/
個体差が考えられますので、絶対に大丈夫は絶対にないと思っておきましょう。
バスの乗車時の料金と注意事項
バスにも路線バスや夜行バスなど色々ありますが、会社によって決まりごとがあるようです。
主なところではありますが、規定のケージの大きさがある程度決まってはいるようですが、手荷物としてほとんどがOKのようです。
リンクをクリックするとサイトに飛べます。
会社によって規定の大きさなど違ってきますので、自分が利用するバス会社のホームページなどで確認するようにしてください。
飛行機での移動ついて
飛行機には出来るだけ乗せたくないというのが個人的な意見ではありますが、やむを得ない場合があることと思います。
搭乗が出来る場合、ハムスターは貨物室で過ごすことになります。
温度や湿度は管理されている場所なので、そういう点では安心できます。
ですが、飼育担当者がいるわけではありませんし、ご自身のハムスターだけが預けられているとも限りません。
他の動物と同じ場所にいて、臭いや鳴き声ででストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
自分のところに戻ってきたら、おやつをあげたり、ストレスを発散できるようにしてあげてください。
搭乗可能かどうか事前に調べる
空港に行って「搭乗できません」では困ってしまいます。
今はインターネットで色々調べることが出来ますが、予め電話などでも確認しておくことをおすすめします。
搭乗料金は?
搭乗料金は航空会社や条件によって異なります。
文字をクリックするとサイトのページに飛ぶことが出来ます。
その他国際線をまとめているサイトがありました。
こちらからごらんください。ペットインキャビン
搭乗手続きなど、予め書類が必要であったり、時間がかかる場合もありますので、早めに空港へ行くようにしましょう。
手荷物としては持ち込めない
どんなキャリーケースに入れても、飛行機には手荷物としてハムスターを持ち込むことは出来ません。
理由としては、万が一、ハムスターが脱走してしまった時に捕獲するのが容易ではないこと。
動物アレルギーの人が乗っていた場合、その人の健康を損なう原因になる事などです。
大事にしているペットだからと、ルール違反をしてまで持ち込むのは、身勝手すぎます。
人様の迷惑にならないようにルールを守ること、配慮することは飼い主として、人として当然の事と言えます。
電車移動について
電車の場合もバスと同じで、鉄道会社によってさまざまな規定が設けられています。
ご自身で利用する会社のホームページで確認するのが望ましいです。
鉄道での移動でも、必ず温度管理には気を配ってください。
また、鉄道での移動では時間も大事になってきます。
ラッシュ時は避けましょう。
乗り降りが激しいと、キャリーケースを人の波に持っていかれてしまう可能性があります。
揺れも激しくなりますし、手からキャリーケースが離れてしまう事も考えられます。
ハムスターを危険な目に遭わせないように時間を考えて行動しましょう。
運賃は鉄道会社により異なる
上述しましたが、鉄道会社によって条件が違います。
料金も異なります。
一覧にしているサイトがありましたので、こちらで確認してください。
http://www.unihabitat.jp/tips/transport/
情報が古い場合もありますので、できるだけ鉄道会社のホームページを参考にすることをお勧めします。
できるだけ最短距離で
鉄道だけでなく、どんな移動手段でもいえることではありますが、目的地まで最短距離で、できれば短時間で到着できるようにしましょう。
それこそ1分1秒でも移動でのストレスを軽減するようにつとめてください。
到着したら、早めに落ち着けるように、たくさん褒めたりオヤツをあげるなどして、動きたそうであれば部屋んぽをさせてあげてください。