こんにちは!ムゥです。
ハムスターが好きな人はたくさんいらっしゃいますが、特にお尻が好き!お鼻とお口がたまらない!とそれぞれに好きな個所があると思います。
中でも愛くるしいクリクリのお目目に心を奪われてしまっている人も多いことでしょう。
ですが、この可愛いお目目が病気で無くなってしまう子がいることも、事実としてお伝えせねばなりません。
人間と同じように白内障などの病気を患ってしまう事もあります。
ここではハムスターの目に出やすい病気についてご紹介いたします。
もくじ
眼球突出(目が飛び出ている)
ハムスターの目の病気で珍しいものではないとされる眼球突出。
ハムスターの中には興奮したり、何かに夢中になっている時に目が大きく開いて飛び出しているように見えることもあります。
そういう場合は、落ち着けば元通りになりますので病気とは違う事がわかります。
ゴールデンハムスターは目の周りの筋肉がしっかりとしているためなりにくいようですが、ジャンガリアンハムスターはなりやすいようです。
飛び出たままになってしまったら、すぐに病院に連れて行きましょう。
のんびりしているとハムスターが自分で目を取ってしまうこともあり、大変危険です。
また、瞼が閉じられないほどになってしまうと目が乾燥してしまい、失明もしくは眼球摘出という事になります。
こちらは動物病院での眼球突出の手術の様子です。
(注意!)苦手な方はスルーしてくださいね。
http://www.mone-pet.com/blog/2012/12/post-240-420934.html
症状
字のごとく「目が突き出てくる」ということなのですが、これは両眼に限ったことではなく、片目だけのこともあります。
ハムスターの目は元々少し眼球が出ていますが、通常は黒眼だけが見えている状態です。
それが白目まで見えるくらい大きく突き出してくるので、飼主も発見しやすい病気です。
ですが、最初から突然に眼球突出するというよりは、その前に瞼が少し腫れぼったい感じであったり、目やにのようなものが出たりと目になにかしら前兆のような症状が出る場合もあるようです。
目の異常を感じたら、早めに獣医に診てもらうようにしましょう。
原因
眼球突出の原因は色々とあります。
・興奮状態が長く続いた
・首の後ろの皮を長時間持つ状態が続いた
・高いところから落ちた
・太り過ぎにより、目の奥の脂肪で押し出されてきた
・頭部または目に近い部分に腫瘍が出来てそれが大きくなり押し出された
・結膜炎などによる化膿
・多頭飼育などにより喧嘩での怪我
・毛づくろいで目を傷つけてしまったことによる化膿
また、歯周病などで目が出てきてしまうという事もあるようです。
予防法
上記の原因に添った予防法になりますが、普段から出来ることとしては、栄養バランスを考えて肥満にならないような食事にしましょう。
太って眼球突出って悲しすぎます…。
ケージを置く場所も高い位置にあるならば脱走できないように工夫したり、場所を低い位置に変更するなど簡単に出来ることはたくさんありますね。
歯の伸びなどを見るときに首の後ろをつまんだりしているのであれば、その体勢を長時間続けないようにしましょう。
面白がってそのように持つようなことも絶対にしないでください。
また、結膜炎などを防ぐためにはケージの中を清潔に保っておく必要があります。
最低限のお世話は怠らないようにしましょう。
自分で目を傷つけたりしないよう、爪の長さなども時々チェックしてあげましょう。
原因とされていることをしないのが予防法なのです。
出来るだけのことはしてあげましょう。
目が開いていない
ハムスターを飼っている人なら一度は経験したことがあるかもしれませんが、床材などを目に付けたまま食事をしていたりして「え?気にならないの?」と思うことがあります。
ハムスターはあまり目に頼らない生活をしているためか、気にせずに遊んでいることもしばしばありますよね。
ところが、ある日目が開かずにショボショボさせながらハウスから出てきて、飼い主を驚かせることがあります。
ウィンクした状態になっていたり、両目がうっすら開いているような開いていないような感じになっていたりと様々です。
開いていない場合は応急処置として、綿棒に水をたらし、充分に水を含ませてから軽く目をなでてあげましょう。
撫でた後はティッシュなどで余分な水分を拭き取ってください。
病気ではなく、少しホコリが目やにのようにくっついてしまった場合であれば、それで目を開けて何でもなかったかのように過ごすことが出来ます。
綿棒で撫でたら少し様子を見て、目の周りが赤くなっていたり、腫れていたりおかしいと感じたら病院へ行きましょう。
考えられる病気
目が開いておらず、目の周りが赤い、または目そのものが赤いようであれば眼球を傷つけてしまっているのかもしれません。
この場合は、角膜炎や結膜炎を起こしている可能性が高いです。
高齢のハムスターになると、結膜炎などに加えて白内障になってしまうこともあります。
更に高齢のハムスターの場合、目が開かないことがお別れのサインであることも多いです。
だからといって、本当にさよならなのかはわかりませんから、出来れば病院へ連れて行って診断してもらうのが良いでしょう。
目が開いていない場合は内臓の疾患も考えられます。
歩き方がヨロヨロとしている場合には脳腫瘍の疑いもあります。
肺炎などを起こしている場合は呼吸も荒くなってきますので、ただちに病院に行きましょう。
原因
特に目やにが出ているわけでもなかったりという場合は、トイレ砂など細かい粒子が目に入ってしまったのかもしれません。
トイレ砂は設置しない方が良いという獣医もいるくらいです。
目に傷が付いてしまうのは、ハムスターの毛づくろいが原因のことがあります。
普通に毛づくろいしている分には問題ありませんが、爪が伸びている、または不衛生なケージにいるため細菌が発生し、汚い手で毛づくろいをして目に感染していることもあります。
ケージだけでなく飼い主が汚れた手でハムスターを抱っこして、そのまま感染することもあります。
予防法
トイレ砂は少し粒子が大きめの物にするのも方法の一つだと思います。
砂風呂も常時設置していなくとも、掃除の時の待機場所に設置するという程度でも良いでしょう。
床材もウッドチップなどのものは避け、紙素材の物に変更することをおすすめします。
爪も個体差があるので伸びやすい子であれば、削れるような陶器のハウスにするなどして、普段の生活からハムスター自身でも予防できるようにしておきましょう。
ケージの中も清潔に保つようにし、お世話する際には必ず手を洗い、細菌がハムスターに付かないようにしてあげましょう。
特にお子さんがお世話をしている場合は、きちんと理由を説明し、一緒に手を洗ってハムスターを触るように指導することも必要です。
老化は仕方がないことですが、1日でも長く一緒にいられるように毎日のお世話にも気を遣う事は大事だと思います。
目に腫瘍が出来ている
ハムスターの目にも腫瘍が出来てしまいます。
内部に出来た腫瘍の早期発見は難しいですが、ものもらいのようなポチっとしたものが目の周りに出来るのは気付きやすいですね。
ポチっと出来ていたはずなのにいつの間にか無くなっていたという話も聞きますが、実際は無くなったのではなく、瞼の裏側にかくれてしまっているという事もありますので、出来物があると気付いたら病院で診察を受けましょう。
考えられる病気
目の周りの腫瘍で一番なりやすいとされているのがマイボーム腺腫です。
良性であることが多いですが完治するのは少し難しく、無くなりもせず大きくもならず現状維持のまま生涯を過ごしたということも珍しいことではありません。
マイボーム腺腫は瞼にあるマイボーム腺という脂の分泌の役目をする部分がふさがり、出口を失った脂がそのまま塊となってあらわれるものです。
腫れを伴う白い腫瘍であるならば、麦粒腫が考えられます。
麦粒腫はものもらいですが、結膜炎を伴う事もあり軽視するのはよろしくありません。
どちらも軽症であれば点眼治療となりますが、酷くなってしまうと切開手術になります。
原因
個体差はありますが、マイボーム腺腫は高カロリーの物を摂取し過ぎると出来ることが多いようです。
人間もジャンクフードや揚げ物などを過剰に摂取すると、ニキビが出来たり口内炎に悩まされると思いますが、それと同じようなことです。
よく食べるからとヒマワリの種やクルミなど、脂分の多いおやつをあげすぎないように気を付けましょう。
麦粒腫は細菌感染によるものです。
まずはケージ内を清潔に保つことを心がけましょう。
手術とその費用
手術費用は病院にもよると思いますが、2万円くらいが相場のようです。
ただし、それに加えて再診料や薬代、レントゲンなどの検査代などもかかります。
腫瘍が小さい場合は手術が難しいため、注射で膿を取り除くこともありますが、ハムスター自身の個体が小さいため、注射針がさせないこともあります。
その場合は、点眼や様子見という事にもなりますので、助けてもらえないと肩を落とさず獣医と話し合って出来る限りのことをしていくようにしましょう。
手術が可能であっても治療費や手術代が支払えないというのは、飼い主失格です。
こういうことも踏まえたうえで一緒に生活していく覚悟をもって、普段から貯金しておいた方がいいです。
その他の病気のサイン
目が少しおかしいなという状況から、上記以外の病気もあります。
目の病気は、比較的見つけやすいですから普段からよくお顔を見て、異常がないかとチェックをしてあげるようにしましょう。
風邪
ハムスターも風邪を引きます。
これは、飼主からの感染の可能性があります。
人間と同じ原因で激しい気温差や、ウィルスなどにより風邪をひいてしまうのです。
飼主が風邪をひいてしまった場合は、ハムスターに感染しないよう別の人にお世話を頼むなり、一人暮らしの場合はハムスターに触れないようにするなど配慮しましょう。
風邪の症状は人間と同じで、くしゃみや鼻水、目やに、発熱などです。
目やにが出ていて、鼻水が確認できれば風邪の可能性があります。
くしゃみや咳などが出ていれば、肺炎を起こす可能性も高くなりますので、早めに受診してください。
そして、ハムスターのいる部屋の温度や湿度の見直しをしてください。
食欲が無いようであれば、少し栄養価の高いものを与えて食べてもらうようにしましょう。
鼻炎(鳴き声)
プスプスとたまに鼻を鳴らしている子がいます。
怒った時などにもプスプス言ったり、寝言の場合もありますが、少し水分を含んだようなプスプスの場合は鼻炎かもしれません。
我が家にいた子は、お迎えした時からプスプス言う子で特に問題ないと思っていたのですが、間もなく2歳を迎えようとした時に、片目が開いていないことがありました。
その時の画像がこちらです。
左目が開いておらず、濡らした綿棒で撫でてもほとんど開きませんでした。
病院へ連れて行ったところ、慢性的な鼻炎と診断され、薬を出されました。
お迎えした時からプスプスがあったとはいえ、最初のうちはいつもではなく、興奮した時や朝方によくなっていました。
ですが、この頃には起きている時は常にプスプスと言っていました。
その違いに気付けば、こんな風にならずに済んだのではと後悔しています。
普段の生活をしっかりと見ていてあげないといけないとこの子から教えてもらいました。
ですから、これを読んでくださっている方々にも同じ思いをしてほしくないと思っています。
高齢なので、完治しないかもしれないといわれましたが、2週間ほどの治療でプスプス言わなくなり目も治りました。
怒っている時のプスプスと鼻炎でのプスプスは、水分を含んだような音かどうかの判断になると思います。
もし、普段からプスプスと鳴いている音が乾燥している感じでないと思ったら、病院で正確な診断をしてもらい、処置をしてもらいましょう。
アレルギー性皮膚炎
ケージ内は清潔に保っているはずなのに、目の周りが赤くなっていてがショボショボしていたり、体が赤くどこかが禿げてきていたりしたらアレルギー性皮膚炎かもしれません。
くしゃみをする子もいるので風邪と似たような症状が出ます。
風邪と違うのは、ずっと体中を掻いていたり、掻き過ぎで皮膚を傷つけてしまうことです。
特に目がただれてしまうこともありますので早急な対応が必要です。
一番に考えられる原因は、床材が合わない事です。
ウッド系やパイン系など植物系の床材を使用しているのであれば、紙製の床材に変更してみましょう。
それでも改善が無いようであれば、普段から食べさせているものに反応してしまっているかもしれません。
1つずつ餌を調べて該当するものをあげないようにしましょう。
また、芳香剤やたばこの臭いなどに反応していることもあります。
飼育環境をケージ内だけでなく家の中全体を見直す必要があります。
まとめ
ハムスターの可愛らしい目は、人間とほとんど同じように病気を発症することがおわかりいただけましたでしょうか?
ただ、症状は人間と同じでも、風邪なら寝ていれば治るという事はありません。
免疫などは作りだせませんし、目をかいてはいけないと注意してもそれを守ることも出来ません。
ハムスターは自分の体の不調を隠すといいますが、目から体調不良のサインを発信しています。
それを見逃さず、はやめに的確な治療をすれば治ることもあります。
普段のお世話から予防できることも沢山ありますので、生涯健康で過ごしてもらえるようにお世話をしていきましょう。