ハムスターに餌をあげているけど、何をどれくらいあげたらいいのかな?と一緒に暮らす飼い主としては、不安になりますよね。
どのようなものをどれくらい食べてもらえればいいのかをご紹介していきます。
もくじ
ハムスターの食べ物
ハムスターは雑食なので何でも食べられると思っている人も多いようですが、人間が食べる食事をそのままあげたりしてはいけません。
なぜなら、ハムスターにとっては塩分過多や刺激の強いものは寿命を縮める原因となるからです。適切なものをあげて少しでも長く一緒にいられるようにしてあげましょう。
では、ハムスターに適している食べ物とは何なのか、ご紹介いたします。
タネ類
*ヒマワリの種*
ハムスターの食べ物として真っ先に思いつくのはヒマワリの種だと思います。
ヒマワリの種は栄養価が高く、健康に優れたとされていますが1粒約1.2kcal、糖質は約0.02gほどです。
粒が小さくハムスターの食いつきが良いためあげてしまいがちなのですが、高カロリーなので肥満の元になります。
ドワーフハムスターならば1日1粒、シリアンハムスターならば1日3粒までと決めて与え過ぎないようにしましょう。
*かぼちゃの種*
かぼちゃは実の部分も食べさせて良いものですが、種も同様です。
こちらは1粒あたりのカロリーは約2.85kcal、糖質は約0.02gです。
市販されているかぼちゃの種は、塩分などで味付けされているものや油でローストされているものが多いので、人間用に販売されているものであれば無添加・無着色のもの、あるいは小動物用に販売させているものをあげるようにしてください。
*その他タネ類*
その他にもクルミ、ソバの実、粟の実(粟ボール)、えんどう豆、トウモロコシ、エン麦など無添加・無着色または小動物用に販売されているものは与えても大丈夫です。
ただ、タネ類はあくまでも副食(オヤツ)と考えて与え過ぎには注意が必要です。
色々な種子類を混ぜ合わせたものも販売されていますので、栄養バランスを考えて少しずつあげてください。
野菜・果物
野菜や果物もハムスターに与えていいもの、いけないものがあります。
野菜も果物も水分が多いので生で与えるときは量にも気を付けないとおなかをくだす原因になります。
軟便や下痢はハムスターにとっては死活問題ですのであげすぎには注意してください。
*あげて良い野菜*
種類 | キャベツ | ニンジン | トウモロコシ | グリーンピース |
適量 | 3~5㎝角 | 1~3㎝角 | 3~10粒 | 3~10粒 |
種類 | ブロッコリー | もやし | 白菜 | さつまいも |
適量 | 3g程度 | 2~5本 | 3~5㎝角 | 1~3㎝角 |
*あげてはいけない野菜*
レタス | アロエ | キノコ類 | セロリ | たまねぎ |
きゅうり | ピーマン | とうがらし | ゴーヤー | なす |
ほうれん草 | しょうが | にんにく | ワラビ | トマト |
芽キャベツ | 銀杏 | ごぼう | みょうが | ふき |
*あげて良い果物*(★がついているのはあげ方に注意が必要です)
種類 | いちご | りんご★ | なし★ | メロン★ |
適量 | 1㎝角 | 1~3㎝角 | 1㎝角 | 1㎝角 |
種類 | すいか★ | みかん | 桃★ | パイナップル |
適量 | 1㎝角 | 0.3~0.5房 | 1㎝角 | 1㎝角 |
★たねは毒性が強いので口にしないよう取り除いてからあげてください。
*あげてはいけない果物*
ぶどう | びわ | くり | あんず | アボカド |
さくらんぼ | レモン | レーズン | マンゴー | かき |
野菜や果物は乾燥したものも販売されているので、お腹の弱い子にはそういうものをあげておやつの時間の楽しみにしてあげるのも良いと思います。
また冷凍野菜(ミックス野菜)などをあげる際は、少し水をたらして電子レンジで数秒あたためてしっかりと解凍してからあげるようにしてください。
ペレット
ペレットとはさまざまな原材料から人工的に作られた栄養バランスの取れたものです。
程よい固さがあり一生伸び続けるハムスターの歯が削れるメリットのある主食です。
ペレットには沢山の種類があり、大きさやカロリーもそれぞれです。
ドワーフには少し粒が小さめの方が食べやすいですし、シリアンハムスターには大きめのペレットでがっつり食べてもらうのがいいでしょう。
一般的に与える量は体重の5~10%とされていますが、まだ慣れていないハムスターの体重を測るのも大変だと思います。
ひとまずパッケージに記載されている通りにあげて様子を見てください。
おすすめのペレットはこちらです。
硬すぎず柔らかすぎず食いつきも良いと評判です。
動物病院でもお勧めとされているペレットです。
個体によっては好き嫌いが分かれるようです。
ハムスターにも好き嫌いはありますし、食べ飽きることもあります。
3,4種類のペレットを用意してブレンドして食事が楽しみだと思ってもらえる食生活を送ってもらいましょう。
エサの基本知識
ここからはハムスターのエサに関することをもう少し掘り下げていきましょう。
ペレットの値段や与える量やタイミングなど快適に過ごしてもらえるように考えるようにしてください。
値段は?
同じペレットでもお店によって販売価格が違っています。
近くにペットショップが無い人はネット通販を利用するのがベストでしょう。値段の比較もしやすいです。
ただ安易に安いからと飛びつくのはおすすめできません。
安かろう悪かろうの時代ではないと言っても、肝心のハムスターが食べてくれなければ意味がないのです。
ペレットはグラムにもよりますが、300~1500円くらいで販売されているものが多いです。
高いペレットでも食べてくれないと悲しいですから口コミなどを参考にするのもおすすめです。
バランスよく与えよう
ハムスターの食事を人間に置き換えて考えると簡単です。
ペレット=主食
雑穀類=おかず
タネ類・野菜・果物=オヤツ
上記のように考えるとハムスターのエサのバランスがみえてきます。
ペレットを食べてもらう事を一番に考えて副食にあたるものは少しずつ様子を見てあげていくようにしましょう。
最初から食いつきが良いからとオヤツばかり食べていたら人間だって太りますし栄養バランスを崩して病気にもなってしまいます。
ハムスターだって同じです。
食いつきが良いからとクルミなど高カロリーの物ばかり与えていては太るだけでなく病気にもなってしまいます。
特に高齢になってくると病気になりやすいですからバランスを考えて健康維持できるようにしてあげましょう。
適量はどれくらい?
ハムスターに与える食事の量は1日当たり体重の5~10%が目安ですが、ペレットのカロリーなど違いが出てきますからパッケージに書かれている量を与えるところから始めましょう。
上記にも書いたようにバランスがありますから副食やオヤツはごく少量から与えるようにしてペレットの食べ残しなどチェックしながら調整するようにしていきましょう。
また、お皿に無かったとしても巣箱の中に隠してあったりします。隠したものを食べることもありますが、野菜など傷みやすいものは早めにとりのぞいてあげるようにしましょう。
ハムスターがエサを食べない時
ハムスターが元気なのに餌を食べていないときは、単にお腹がいっぱいなのか、食べ飽きたのかはたまた病気なのか素人ではわからないことがあります。
いきなり病院に連れて行くのも…とためらいもあるでしょう。そんな時の対処法をご紹介します。
ペレットを濡らしてみる
いつも食べている好きなペレットをお湯でふやかしてみましょう。
どろどろっとなって見た目は悪くなりますがにおいが出て食いつきが良くなることがあります。
ペレットを細かく砕いてお湯を少したらせば直ぐにふやかせます。冷めたら与えてみてください。
好き嫌いの可能性(ペットショップで食べていたものと違う)
お迎えしたばかりで環境が変わり、ハムスターの戸惑いもあり食べないことがあります。
お迎えして3~7日くらいはペットショップで食べていたものと同じ食事でそこからペレットを少しずつ増やしていく方法がお勧めです。
徐々に家に慣れると同時に食事にも慣れてくるでしょう。
新鮮なものに交換する
ペレットやお野菜は新鮮ですか?
大量にあげてそれっきりなんてことはありませんか?
人間だって2日も3日もそのままの状態の物を食べたいとは思いませんよね?ハムスターだって同じなんです。
人間と同じように思ってお世話してください。
餌を食べないのは病気?
1日程度食べない日があっても、次の日に今まで通り食べていれば問題は無いかと思いますが、ふやかしたものも食べない、好きなオヤツも食べない…ハムスターがエサを食べないときは病気の可能性は十分に考えられます。
ハムスターは病気を隠す動物ですが、必ずどこかで病気のサインが見えてきます。食べなくなったのであれば病気を疑いましょう。
食欲がないのが続くと心配
食欲がない時は以下の項目をチェックしてください。
・元気はあるか
・毛づくろいはしているか
・フンの状態(軟便・下痢・色)
・尿の色や量はいつもと変わらないか
・体を触って膨らんでいるところがないか
特定の場所を触ると嫌がったりする場合はそこになんらかの原因があると思って間違いありません。
すぐに病院へ連れて行ってあげてください。
また歯が伸びてしまっている場合も食べたいのに食べられないという事があります。病院で歯切をしてもらいましょう。
気付いてあげられなかったと後悔することがないように食生活も十分に楽しませてあげながら健康管理をして1日でも長く一緒にいられるように頑張りましょう!