こんにちは。ムゥです。
ハムスターをお迎えしたいけど、ペットショップからではなくて里親になりたいなぁと思ったことはありませんか?
ただ、里親と言っても見知らぬ人から譲り受けるわけですから、相手がどういう人かもわからないし安易に里親になります!と手をあげられないし…と躊躇したりしていませんか?
ここでは、里親になるまでの心構えや注意すべきこと、一例ではありますがトラブルなど、里子に出す側からの目線と里親になる目線での話を交えてご紹介いたします。
もくじ
里親になるまでの道のり
題名だけ見ると、え?道のり?と敷居が高く感じてしまうかもしれませんが、ハムスターの里親になるには敷居が低い方だとは思います。
ですが、一つの命を譲り受けるという事に関しては、どんなペットでも敷居は高いという心構えを持つことが一番大切なことです。
ここでは里親になるまで、どういう経緯なのかをみていきましょう。
里親を募集している人を見つける
インターネット社会の現代では、里親募集はほとんどSNSや里親サイトが主流となっています。
自分の住んでいる地域や、欲しいハムスターの種類など検索機能も充実しているので、里親募集をしている人を探すのはさほど苦労はしないと思います。
また、会社や地域交流の場で「うちでハムスター生まれたけど飼ってみませんか?」ということや、お子さんの学校や塾などのお友達を通じて里親募集をしている人に遭遇することもあります。
今は少なくなってきましたが、昔は自治体などの掲示板に自作のポスターを貼って募集している人もいるかもしれません。
ご縁を感じたら立候補してみてください。
交渉する
「里親募集しています」
「里親になります」
「はいどうぞ」
という事は昔はあったかもしれませんが、今はそんなに安易に渡す人もいないと思います。
まずは、相手が出している条件と自分の条件を合わせていかなくてはなりません。
元々顔見知りで、お互いがどういう人物なのかある程度知っていればいいですが、全く知らないという事の方が多いですから、この交渉時が大切になってきます。
里子に出す方からしてみれば、ハムスターを初めて飼う人に渡すのは不安ですし、他の動物の餌にされるかもしれないということも考えているものです。
里親になりたくて情熱をもって探して、巡り合えたと思っている人にとっては「そんなの心外だ!」と思うかもしれませんが、母ハムスターが命がけで産んだ赤ちゃんは自分の子のように大切なものです。
それを見知らぬ人に譲るわけですから、色々詮索してしまうのです。
ここで大切なのは、自分がハムスターの里親になる情熱を相手に言葉にして伝えることです。
語彙力や文章力は関係ありません。
自分の里親になりたい、あなたの家の子を大切にしたい、家族にしたいという気持ちを素直に伝えましょう。
不思議なもので、文章から熱意や気持ちというものは伝わります。
あなたの気持ちが伝われば、相手からよいお返事が来ることでしょう。
そこから、日時や受け渡し場所、当日の持ち物など話を詰めていきましょう。
実際に譲り受ける
さて、情熱が伝わって里親になることが決まり、いよいよ譲り受ける時。
前日にも時間や受け渡し場所、持ち物など改めて確認をしておきましょう。
また、当日でもかまいませんが、自分の着ている服装や持っているものなどの特徴を相手に伝え、相手からも同じように服装などを教えてもらい、すれ違わないようにしておきましょう。
今は携帯電話で簡単に写真を撮って送りあえますから、服装だけでも撮って送ったり、待ち合わせ場所に先に着いた場合は、いる場所から見える特徴的なものを写真で撮って送るのも確実に会える方法だと思います。
例え、相手が「手ぶらでお越しください」と伝えてきたとしても、虫かごなど念のため用意していった方が良いと思います。
というのも、中には【虫かごを持ってくるのは当然の常識の範囲】と思っている人もいるからです。
気持ち程度で良いので、菓子折りの用意はしていった方が、人としての常識に外れていないと思います。
お互い初めましてで、不安なことが全くない状態というわけで会うわけではありませんから、緊張してしまうかもしれませんが、挨拶とお礼は忘れずにしましょう。
譲り受けるときには、その子がどのくらい人に慣れているのかなど少しお話を聞かせてもらっても良いと思います。
里子に出す側も伝えたいことはあると思いますので、ハムスターのストレスにならない程度に話は手短に済ませましょう。
里親募集をしているサイト
里親募集をしているサイトは沢山あります。
どこが良いという事はわかりかねますが、よく使われているサイトやSNSなどをここではご紹介いたします。
里親募集サイト
⁂ペットのおうち⁂
さまざまなペットの里親募集サイトです。
ペットの種類も地域も選択できますし、キーワードで検索もできるのでハムスターの種類で検索することも可能です。
閲覧だけなら会員登録せずに出来ますが、応募したい場合は会員登録が必要です。
ハムスターの情報も細かく記載するようになっていますし、誓約書がありますので取引もお互いに安心して譲渡できるようなシステムになっています。
⁂ジモティ―⁂
こちらも種類や地域を検索できるようになっています。
閲覧だけなら会員登録せずに見ることが可能ですが、問い合わせなどに進む場合は登録が必要となります。
ペットの専用サイトではないですが、譲渡契約書(サンプル)なるものがダウンロードできるようになっているので、利用するようにしましょう。
身分証明書の提示が必要などこちらも徹底しているようです。
⁂hugU(ハグー)⁂
2017年に立ち上げたまだ新しいサイトのようです。
こちらも種類や地域が検索できます。
契約書のようなもののダウンロードページは無いようですが、アンケート形式で応募してきた人に対して質問を行えるようになっています。
まだ認知度は低いようですが、これから期待できそうなサイトです。
SNSで探す
SNSでも里親を募集している人はたくさんいます。
Twitterやmixiなどで募集している人を多く見かけます。
SNSの方がサイトに比べると、日記やつぶやきなどをみてその人となりをお互いに判断しやすくなりますね。
ただ、フォローしていて自分は一切呟いていない、何も書いていない場合などは敬遠されがちです。
普段からのことが大切になってくるツールですから、SNSが苦手だという人はこちらを利用するのは少し難しいかもしれませんね。
SNSで良いところは、ちょっとした飼育の問題を譲っていただいた方に相談できるところでもあります。
例えば、床材でアレルギーっぽくなってしまったけれども、そちらのお宅では何を使っていたのか、ペレットは何をあげていたなど…
病気のことは専門外になるので動物病院に行くしかありませんが、元気にしている報告も気軽に出来ますね。
その他
地域限定になってしまいますが、北海道の旭山動物園さんでは里親の活動もされているようです。
こちらも保護活動をされている方のサイトです。
海外の里親まで載っているワールドワイドなハムメディアさん。
こちらはブログが中心のようですが、小動物さんを保護されている方です。
小さい規模ながらも個人での保護活動をされている方は本当に尊敬いたします。
悪質な取引に注意
詐欺というと言葉が悪いのですが、受け渡し場所に来ない、個人情報を聞かれたので答えたら連絡が途絶えたなど、悪質な取引に遭ったということも少なくありません。
様々なケースがありますが、気を付けなければならない点をいくつかまとめてみました。
条件をよく理解する
里子に出す人から条件はいくつかある場合があります。
例えば、小さなお子さんがいるお宅は遠慮してほしい、高齢者の一人暮らしの方は不可であるなどの年齢的条件は多いです。
身分証の提示であったり、定期的にSNSなどでの成長記録を見せてほしいなどの条件を提示している方もいらっしゃいます。
この身分証の提示も、その場限りであれば良いですが、コピーを渡す・写真に撮ってメールで送るなど個人情報を相手が保存できるようなことを申し出られたら断りましょう。
個人情報を悪用されるケースも多々ありますから、連絡先などを教えるときも十分に注意が必要です。
まずは、サイト内でやり取りをするように徹底することが、自分を守るうえでも最も重要です。
また、里親を募集している人がハムスターを出会いの餌にしている人もいるようで、対面でしか受け渡しが出来ないことを理由に、なんだかんだと会う回数を増やすようにしたり、ストーカーのようになってしまうこともあるようです。
特に里親になりたい人が女性、里子に出す人が男性という場合にこういうケースが起こりやすいようなので、この場合は女性は一人で行くことはせず、父親でも兄弟でも友人でも親戚でも誰でもいいので男性を連れて行くようにしてください。
また、お金のやり取りは保護活動をされている方は病院代などの請求が可能ですが、請求額詐欺もありますので、明細をデータで送ってもらうなどして会う前に金額に納得したうえでの取引をするようにしましょう。
疑問に思ったことはたずねる
少しでもおかしいなと思ったことは、重箱の隅を楊枝でほじくるかの如く聞きましょう。
里子に出す人もあまり好い気はしないかもしれませんが、それもハムスターを想っての事だとわかれば応じてくれるはずです。
もし、突っ込んだことを聞いてから連絡が途絶えたとすれば、詐欺だったのか面倒くさがり屋なのか…ということになります。
面倒くさがりの人がペットを大事にしているとはとても思えませんけれどもね。
里親になりたいと問い合わせていくうちに、どうも何かが変な感じだなと思ったら、自分から辞退するというのも選択の一つです。
諦める勇気も必要
せっかく話を詰めて、もうすぐ念願の里親になる!というその当日に急に話を白紙にされたり、待ち合わせ場所に現れないなど、悲しいかなよくある話です。
その時は、色々と準備をしたこの数日のことが走馬灯のように流れて、胸が苦しいほど悲しいと思います。
相手の人に怒りをおぼえるかもしれませんが、仕方のないことです。
もうその人とは縁が無かったものと諦めて、次を探すように気持ちを切り替えていきましょう。
そして、里親になる前に今一度、自分が本当にハムスターのお世話をしっかりとできるのかどうかも、見つめ直してみてください。
やっぱり無理かもしれないという部分があったら、里親になることを諦めるということも、ハムスターを愛するがための勇気だと思います。
まとめ
里親になるサイトや掲示板などはたくさんあります。
どれを選択するかは結局個人になりますが、責任をもって里親に名乗りをあげましょう。
そして、個人情報や相手の方の見極めも簡単ではありません。
気持ちの良い取引になるように、お互いに誠心誠意をもって接するようにしたいものです。
ハムスターの里親になるという事は、一つの命の親になるという事です。
里子に出す人も、一つの命を託すということです。
お互いに命のやり取りをするのですから、安易な気持ちで取引するのは不幸なハムスターを増やすだけですから止めましょう。