ハムスターが急に動かなくなった!
息はしているのに目を開けたまま一か所を見つめて動かない!
こういうことってしょっちゅうではないにしろ、ハムスターを飼っている人なら経験があると思います。
こういう状態を【フリーズ】と言いますが、ハムスターがフリーズする理由は、何なのでしょう?
フリーズしている時の対処方法など勉強していきましょう!
もくじ
フリーズしてしまう原因
フリーズしている原因は何でしょう?
人間もフリーズとまでいかなくても、動きを止めてしまう時ってありますよね。
例えば、誰もいないと思っている方向から物音がした時。
考え事をしている時、あれは何だろうかと確認しようと一点を見つめている時など。
ハムスターも同じような理由でフリーズしてしまっていることがあります。
驚いている
上述したように、人間もビックリすると一瞬止まってしまう事があると思います。
同じようにハムスターも驚いて動きを止めることがあります。
特に驚かせてしまうのが【音】です。
ハムスターは視力があまり良くない分、聴力は超音波で話していると言われるほど優れています。
ですから、大きい音だけでなく、小さな音でも聞きなれていない音には敏感に反応してしまいます。
特に、お迎えしたばかりのハムスターにとっては、どんな音でも何の音なのかわからないため、驚く音ばかりだと思われます。
人間も知らない場所で、視界の悪い場所に居たら、頼るものは耳ですよね。
静かだったのに、突然物音がしたら…いったい何がいるのか、何があるのか、不安と恐怖で固まってしまいます。
つまり、そういう状況がハムスターにあるのです。
お迎えしたばかりのハムスターはしばらくの間、かまったりせずに環境に慣らしておくということの中には、そういう理由も含まれます。
人間の生活音、その家で聞こえる音や匂いに慣らせるためです。
音の原因がわからなくても、ハムスターにとってその音が自分にとって害のない音とわかれば、いちいち驚くことも無く、ハムスターの生活の一部の音と認識してくれるようになります。
だからといって、ハムスターのそばで大きな音をわざと立てて慣らそうとすることは、しないでくださいね。
ハムスターにも鼓膜がありますから、鼓膜が破けてしまって不自由な生活を強いることになります。
警戒ばかりさせて、フリーズを楽しむようなことも決してしないようにしましょう。
馴れてくれないだけでなく、相当なストレスをため込み、病気になることもあります。
周囲の安全や状況の確認中
フリーズをしている時は、耳をぴんと立て、二本足で立ち、音のする方や気になる方向を見て、小刻みに震えていたりすることが多いです。
これは警戒心の表れです。
人間も驚いたときは、その方向を見て「え?」と固まりますよね。
ハムスターは捕食される側の動物ですから、自分の身の安全、周りの状況を確認しています。
下手に動いて捕食されては元も子もありませんから、しっかりと状況を把握したうえで、逃げるのか、このままでも大丈夫なのかと確認しているのです。
この態勢だけでなく、匍匐前進のように背を低くしてジッとしている時もあります。
とにかく、フリーズしている時は、警戒=ストレスとなっている時ですから、面白がって何度も同じことを繰り返すようなことは絶対にしないでください。
ストレスは体に大きく負担をかけます。
ハムスターの健康のためにも、ストレスは出来るだけかけないように心がけましょう。
具合が悪い
フリーズしている時と同じような感じでも、実は具合が悪くて動けないという時があります。
具合の悪い理由は多様にありますが、具合が悪い時とフリーズの違いは何でしょう?
こちらも原因などにより異なりますが、
・目をつむっている(目が開けにくそう)
・呼吸が荒い
・鼻や手足の血色が悪い
・耳がくしゃくしゃ
・うずくまっている
・体が冷たい
などがあげられます。
内臓系の疾患なのか、怪我をして動けなくなっているのかなど理由や状態もあげたら、キリがないほどです。
大きな音を立てたわけでも無く、いつもと違う匂いをさせているわけでも無く、いつもと様子が少しでも違うなと思ったら、病気や怪我を疑ってください。
フリーズした時の対応
ハムスターがフリーズしてしまった時は、どうしたらよいのでしょう?
病気かもしれない、怪我をしているのかもしれない、動いてくれないどうしよう…
特にハムスターを初めて飼った方は、心配になって慌ててしまうかもしれません。
慌てて更にハムスターに負担をかけるようなことがないように、落ち着いて行動することが大切です。
まずは静かに見守る
部屋んぽ中でも、食事の最中でも、フリーズする時間などは決まっていません。
ハムスターがフリーズしてしまったら、静かに見守りましょう。
この時に、もし、大きな音を立ててしまっていたりとフリーズしている理由に心当たりがあるのであれば、音の原因をなくしましょう。
安全と分かれば、ハムスターも動き出します。
もし、ペットカフェなどで他の動物の臭いが、服や体についてしまっていて、それで驚いているようであれば、シャワーを浴びて着替えるなど、原因は取り除きましょう。
フリーズの原因がわからなければ、静かに見守りながら、ハムスターの様子を観察して、具合が悪くないかなど見るようにしてください。
動き始めてもしばらくは様子を見る
フリーズの原因がわかったにしろ、わからなかったにしろ、動き始めてもしばらくは様子を見るようにしてください。
ハムスターは病気やケガなど、自分が弱っている姿をあまり見せませんから、具合が悪かったとしても無理をして元気に見せている場合もあります。
ですが、具合が悪ければ、何かしらいつもと違う行動や動きをしますので、飼主さんにはすぐにわかると思います。
理由がわからないにしても、通常に生活をしているようであれば大丈夫かと思います。
ただ、ご飯の食べ残し、便や尿なども気にするようにしてください。
そこから体調不良がわかることもあります。
フリーズが長い時は要注意
フリーズはいつ、どういう時にどれくらいの時間という決まりはありません。
ちょっと驚いてしまった場合は、すぐに動き出しますし、状況判断に少し時間がかかる場合もあります。
フリーズの時間が長いなと思ったら、すぐに抱っこなどをせずに、いつものように声をかけてあげてください。
飼主さんが居る、大丈夫だ。安心だ。と思って動き出す子もいます。
ですが、びっくりしすぎて声をかけても小さく震えていたりすることもあります。
そんなときは、優しく声をかけて、ゆっくり抱っこしてあげてください。
驚かせてしまった時は、安心させてあげることが第一です。
ただ、ケガや病気の時は、安心させてあげるだけでは済みません。
特に部屋んぽ中にフリーズしてしまった時は、部屋んぽ中にケガをしてしまう事があるかもしれません。
何か異物を飲み込んでしまったということもあるかもしれません。
フリーズが長く、声をかけても反応が薄い時は、抱き上げて怪我をしていないかよく見てあげてください。
外傷ならすぐに見つけることが出来ると思います。
異物の場合は、頬袋にあれば出すことも出来ますが、飲み込んでしまっている場合はすぐに病院へ連れて行ってください。
そういうことがないように、いつも部屋は清潔にしておくことも大切ですね。
フリーズした時の注意点
フリーズする原因、対処方法をみてきました。
上述したものが全ての原因、対処法というわけではありません。
時と場合、ハムスターの体調などにより変化はありますから、パターンというものは一切ないと思ってください。
ここでは、フリーズしてしまった時の注意点を勉強していきましょう。
いつも大丈夫だからと高をくくらない
ハムスターの個体によりますが、性格としてビビりがちな子はフリーズしやすいと思います。
ちょっとしたことでもすぐに驚いてしまうような、特にお迎えしたばかりの子はそういう子も多いかもしれません。
人間はよく「慣れ」という言葉を使います。
仕事に慣れてきた、環境に馴れてきたなど。
ですので、ハムスターがフリーズしやすい子だと「またか」と人間がハムスターのフリーズに慣れてしまう事があります。
いつものことだと、あまり気にしなくなってしまうものです。
他の事にも言えることではありますが、いつものこと=大丈夫ではないということを、頭に入れておいてください。
いつものことだなと思っても、今回は大丈夫なのかな?と気にすることが大切です。
いつものフリーズだと思っていて、実は具合が悪く、気付くのが遅かったらと想像すると、もう後悔しかないです。
自分を責めても仕方がないことになります。
そうならないように、ハムスターのためにもフリーズに慣れないでください。
シャッターチャンスではない
この数年、SNS映えという言葉に振り回されて、そのためにペットを飼い、お世話できないから手放すという身勝手な人がいることは、承知の事と思います。
特にハムスターは動きが速く、可愛い写真を撮ろうとしても、うまくいかないことが多々あります。
そんな時に、フリーズしていたら、シャッターチャンス!と思ってしまう人もいるかもしれません。
ですが、フリーズはシャッターチャンスではありません。
何かに驚いてフリーズしているのに、更にカメラのシャッター音でびっくりしてしまうかもしれません。
ですから、フリーズしている時は、静かに見守ってあげてください。
ただ、様子がおかしい時は、獣医に見せるためにも動画を撮るという事はしても良いのかなと思います。
病院に連れて行った時に元気に見えても、実はこういう感じでしたと動画を見せることから、獣医がもしかしたらと病気の可能性を見出すことが、出来るかもしれません。
出来るだけフリーズしている時は、続いて驚かすようなことはしないようにしましょう。
環境や飼育方法も見直す
あまりにもフリーズさせてしまう時は、環境を見直しましょう。
変な音をさせて与えていないか、テレビの音量が大きすぎないか、毎日違う人が出入りして色々な匂いをさせていないか。
部屋とケージの中の温度は適温になっているのか、ケージの中に危険な場所はないかなど、基本的なことから見直していきましょう。
接し方も、乱暴に扱っていないか、執拗に追いかけたりしていないか、怖い思いをさせていないかなど、今一度自分自身を見直してみましょう。
ご自身だけでなく、家族のお世話や接し方も見直す必要があるかもしれません。
変な負担をハムスターにかけてしまっていないか、ネットで調べたり、本を読んだりしてみてください。
ハムスターの健康診断などで病院に行った際に、獣医に接し方などアドバイスをもらうことも良いと思います。
まとめ
ハムスターがフリーズしてしまった時は、様子をしばらく静かに見守るようにしましょう。
飼育環境やお世話の仕方などを今一度見直し、いつものことだと思わないように気を付けましょう。
シャッターチャンスではありませんが、様子がおかしいようであれば、獣医に見せるため、自分のハムスターの飼育記録として残すために動画を撮り、獣医の診断や今後の自分自身の飼育方法などに活かすようにしていくようにしてください。
ハムスターはおもちゃではありません。
フリーズを楽しむような行為は決してしないように、家族の人の接し方などにも気を配り、ハムスターと人間とが、お互いに良い関係を築いていけるようにしていきましょう!
コメント
私が飼っているゴールデンもフリーズしました。
本当に家族全員でビビりまくりました。
これに書いてくださった人、ありがとうございます。(^ ^)