こんにちは!ムゥです。
SNSや動画サイトを見ていると、ハムスターが手に乗っておやつを食べていたり、もふもふの体を触っていたり、ハムスターの方から飼い主さんの手に登ってきていたりして、いいなぁ、可愛いなぁって思いますよね。
だけど、うちのハムスターは逃げ回ったり、手や指を積極的に噛んでくる…飼主としては悲しい限りです。
今回は、そんなお悩みを抱えている飼い主さんに、もっと楽しいハムスターライフを送ってもらえるように対策などをご紹介いたします。
もくじ
噛む理由を知って仲良くなろう
ハムスターは何の理由もなしに噛んでくるわけではありません。
犬や猫のように声を発するわけではない寡黙な動物ですので、人間からしてみると理解しがたく、感情を読み取るのは難しいと思う事も沢山ありますね。
でも、ほんの少しだけでもハムスターの気持ちがわかったら、接し方も変えられるし、もっと仲良くなれるかもしれません。
血が出るほど噛む理由
手や指を噛んでくるハムスターは人間の手が怖いと思っていることがかなり多いです。
特にお迎えしたばかりで、新しい環境に馴れていないハムスターなら、なおさら怖いと思うものです。
人間も初めての場所に一人にされたら、戸惑いますよね。
そんな時にいきなり後ろから声をかけられたり、あまりよく見えない場所から何かがこちらに迫ってきているとしたら、怖くてその場から逃げ出したり、近くに何かがあったら手で振り払ったりしますよね。
それと同じことがハムスターに起こっていると思ってください。
ハムスターが悪い子で噛んでくるというわけではなく、環境になれておらず怯えてしまっているのです。
自分の身を守ろうとして噛んでくるので、噛まれた時はハムスターのお腹を軽くつついたり、噛まれている方の手の手首あたりを反対の手で鈴を鳴らすときのようにトントンと叩いてみましょう。
お腹をつつかれた事や、ちょっとした衝撃が伝わって驚いて離してくれます。
絶対に振り払ったり、無理に引き離そうとハムスターの体をぎゅっと握ったりしてはいけません。
怒ったり叩いたりしてもいけません。
さらに怖いものと認識されてしまいます。
ストレスがたまっている
お迎えした先と全く同じ環境で飼育できることはまずあり得ないので、お迎えしたばかりのハムスターは特にストレスがたまりやすいです。
ご飯がいつもと違う、ケージが狭すぎる、巣箱がないなど理由は様々です。
もし、お迎えして月日がだいぶ経っているのに噛んでくるのであれば、ケージの中が極端に不衛生であったりするのかもしれません。
ケージの中を清潔に保つようにしてあげましょう。
ご飯を変更するのであれば、今まで上げていたのと混ぜて徐々に切り替えるようにしていきましょう。
ケージの中でも快適に過ごしてもらえるように、ケージを広くしたり、ホイールの大きさは最適なのかなど、ハムスターがストレスフリーで過ごせる環境づくりをしてあげてください。
また他のペットを飼育している場合は、そのにおいなどで恐怖を感じてしまっているケースもあります。
他の部屋にうつすなどして、恐怖心を取り除いてあげてください。
かなり馴れているはずなのに噛んでくる場合は、イライラしているのかもしれません。
いつもならオヤツがもらえるのにもらえないだとか、手に乗って外に出してもらえるはずなのになかなか出してもらえない、自分の思うようにならない欲求不満がたまっている場合があります。
あまり意地悪せずに仲良くしましょう。
病気のサインという事も
今まで噛むことなど無かったのに急に噛んでくるようになってしまった、少しいつもと雰囲気が違うなと思ったら病気の可能性が高いです。
ハムスターは病気を隠す動物ですが、噛んでくるほどの病気であればよっぽど辛いのだと思います。
飼主に「どうにかしてよ」と噛んでいるわけではなく、もう自分では我慢が出来ない、どうしたらいいのかわからない!とパニックになっているのです。
大きな疾患が隠れているとしたら早めの対応が必要です。
また、抱っこをしようと手を出し、ハムスターの方も乗ろうとしたけれども触れた瞬間にガブっとされたりしたのであれば、その触れたところに疾患があるとも考えられます。
つまり触られて嫌なところに手が触れたから抵抗したという事です。
すぐに病院に連れて行きましょう。
噛まれてしまった時は
噛まれた手や指は、よく洗い流して消毒するようにしてください。
人によってはアナフィラキシーショックを受けてしまう事もあるようです。
お掃除の際にケージから移したい場合などは、軍手を2重にして手にはめて両手ですくいあげるようにするのが良いでしょう。
軍手が無ければ、厚手のタオルでサッと包み移動させます。
うまくいかないときは、ハムスターが入れるような大きさの瓶やコップなどを用意し、その中に追い込んで移してあげるのも一つの方法です。
また、噛まれたことにより飼い主の方にも恐怖心がうまれてしまったりもしますが、こちら側がビクビクしているとハムスターにもそれが伝わります。
私は噛まれてもあなたが大好きよ!と強い気持ちで接するようにしてください。
接し方の見直しを
ハムスターは人間に馴れる動物ではないとされています。
でも、仲良くしている人たちはたくさんいますよね。
それは、お迎えした初日からそうだったわけではなく、皆さんそれぞれ試行錯誤しながらハムスターとの距離を縮めていっています。
ここでは距離を縮められるポイントをご紹介します。
あせりは禁物
人に馴れやすいとされているゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターも、仲良くなるまでには時間がかかります。
その時間は数分の場合もあれば、1か月以上もしくは1年以上かかる場合もあります。
ハムスターの性格もありますから、ハムスターに合わせてゆっくりじっくりと向き合っていくことが大切です。
特にロボロフスキーは、人の手に乗ってくるようになることは、ほぼないかもしれません。
SNSで見たように、早くハムスターと戯れたいという気持ちはよくわかりますが、焦っても何も良いことはありません。
むしろ余計にハムスターにストレスを与えてしまう事になりかねません。
飼主はハムスターに嫌なことはしないよ、手は怖くないよと毎日数分のコミュニケーションで少しずつ覚えてもらいましょう。
手に乗るようになったからと、急に撫でたりすることもおすすめできません。
驚いた拍子にまた手を噛んでくるかもしれませんし、手から飛び降りてしまう事もあります。
可愛いね、大好きだよと声をかけて、気持ちが通じるまで我慢してください。
性格(本能)を理解する
そもそも、ハムスターは自然界では捕食されてしまう生き物です。
穴を掘ってその中に住み、臆病な動物です。
手や足が短いので、敵につかまってしまった時の抵抗のすべは噛むことしかありません。
噛みついて、相手がびっくりして離した隙に逃げるのです。
こういう本能から、人間の手を自分を捕まえる外敵と捉えてしまうため、噛んでしまうことが考えられます。
自分の命の危険が迫っていると思ったら、思いっきり噛んで離してもらわなければ生きていけないという防衛本能です。
ハムスターは視力も弱いので、餌などは嗅覚が頼りとなります。
ですので飼主のことも匂いで判別しています。
自分の手に乗ってきたり、撫でさせてくれたりするから人間に馴れていると思って、友人に安易に抱っこさせたりするのはやめましょう。
いつもと違う匂いの手なら、手に乗ることを躊躇したり、試しに噛んでみようということもありえます。
香水やハンドクリームの匂いなどにも敏感ですから、お世話をするときは注意が必要です。
最初のうちは、恐怖を与えないように、ハムスターの顔の正面から声をかけて手を出し、両手で包み込むようにしたりと優しく接するようにしましょう。
少し慣れてきたら、手の上におやつを置いて誘導するなどしていくようにしてください。
後ろから鷲掴みにするような乱暴なことをしていてはいつまでたっても距離は縮まりません。
ケージの外に出して遊ぶ
ある程度環境に馴れてきたらというのが前提になりますが、ハムスターをケージの外に出してお散歩させてあげましょう。
狭いところに入り込んだりしてしまいますから、目を離さないように見守ることが大切です。
ケージよりも広いところに出して遊ばせることによって、手に乗ると広いところに出られると覚えてもらえます。
広いところで沢山遊べればストレス解消にもなります。
お外に出して~との請求も激しくなるかもしれませんが、積極的に手に乗ってくれるようになってくるでしょう。
ただし、外に出たいがあまり脱走をしようとする子が沢山居ますので、脱走できないような工夫もしてくださいね。
甘噛みなら問題はない?
血が出るほど噛んでくるわけではなく、ハムスター自身が力を加減して甘噛みしてきたり、舐めてきたりしてカワイイ~!!となることがかなりあるかと思います。
甘噛みはどういう意味を示しているのか掘り下げていきましょう。
甘噛みの理由
甘噛みの場合は、甘えているというよりは危険ではないのか確認していたり、自分の欲求を飼い主に知らせていたりする場合が多いです。
危険でないかの確認は、いつもお世話をしてくれる人の手かな?などハムスターにとっての命の危険性がないものかの確認を示します。
ハムスター自身の欲求としては、早く手から降ろしてお部屋を散歩させてほしい、ケージに帰って寝たい、もっとおやつが欲しい、など多々あります。
おやつが欲しい場合は、間違って手をガブリ!としてしまうこともありますから、おやつを触った手でそのまま抱っこしてしまうと、勘違いして噛まれたりもします。
このような場合はワガママで噛んでくることになりますから、甘やかすのもほどほどにしましょう。
信頼関係が出来ている
以前は血が出るほど噛んできたのに、今は甘噛み程度であるというのであれば、ハムスターとの距離は縮まってきていると思って大丈夫です。
人間でも怖そうな人だなと思って距離を置いていた様な人であっても、毎日顔を合わせていくうちに、そんなに怖くないかもしれないな、ちょっとこちらから話しかけてみようかしら?という感じになりますよね。
そこから徐々に距離が縮まって、今では信頼できる友達ですなんてこともあると思います。
ハムスターとの関係もそんな感じに思ってください。
ハムスター中心の考え方にはなりますが、ハムスターに合わせて一緒に道を歩んで成長していくようなイメージです。
ただ、もう血が出るほど噛む力が無いとなると話は別です。
早急に病院で受診してください。
舐めてくる意味
指先をペロペロ舐めてくると、あぁ、もう信頼されている!と思いがちですが、実際は手についているものに興味があって舐めているだけということがほとんどです。
もちろん、噛みつかないのは慣れてきている証拠にもなります。
飼主がお菓子を食べて、そのままの手でハムスターを触ったりすれば、匂いにつられてハムスターは興味を持ちます。
なんだろう?おいしいものかな?と舐めて確認をするのです。
それが、ハムスターが食べても問題のないもの(いちごやみかんなど)だったら良いですが、中毒性のあるもの(チョコレートなど)だとしたらハムスターの命に関わってきます。
お世話をするときや一緒に遊ぶ時は、しっかり手洗いをして清潔な手であることを心がけましょう。
まとめ
ハムスターは個体が小さいうえに臆病でストレスを感じやすい動物だという事がご理解いただけたかと思います。
ハムスターにも気持ちがありますから、それを十分に理解した上で少しずつ仲良くなっていくと思ってください。
手を噛まないようにしつけるというよりは、恐怖心を無くしてもらうだけのことです。
お迎えしたばかりの時は、環境に馴れるまではできるだけ触らないで静かに見守りましょう。
小さなお子さんがいるお宅では、可愛くてすぐに触りたくなると思いますが、そこはジッとこらえてもらえるようにお子さんへの指導も必要になってきます。
人間の手は怖いものではない、温かくて優しくて乗ると良いことがあるかもしれない。
そんな風に思ってもらえるように優しく日々のコミュニケーションを取っていきましょう。
ふとした瞬間に、手の上で寝てくれた!なんてこともあるかもしれません。
時間をかけて、ゆっくり仲良くなっていきましょうね。