ハムスターが夜中にうるさい時の対策方法

ハムスターが夜行性という事は、重々承知の事でお迎えされていると思います。

夜中に回し車で遊ぶ音が子守歌のように心地よいという人もいますが、うるさくて眠れないという人も多くいらっしゃいますよね。

想像以上の音だ思った人もいるでしょう。

ずっと、うるさくなかったのに、急に騒音がし始めたという人もいることでしょう。

寝不足で仕事に支障をきたすのは良いことではありませんよね。

別の部屋で寝ればいいんじゃないの?というご意見もありますが、ワンルームの場合はそうもいきませんし、他に部屋があったとしてもそこで寝ることが出来ない状況もあります。

ですので、原因を取り除くのが、手っ取り早い方法でしょう。

もし、うるさいほどの鳴き声がする、遊んでいるわけではなくバタバタとその場で暴れているなどという場合は、病気である可能性も考えられますので、すぐに病院で診てもらうようにしてください。

今回は、夜にハムスターが物音でうるさい時の対策をご紹介いたします。

回し車の音がうるさい時

ハムスターの騒音で一番に思い浮かぶ原因が、回し車ではないでしょうか?

個体差や月齢にもよりますが、一晩中回している子もいることでしょう。

元気があって何よりだわ~と眠れる人は良いのですが、回し車の音が気になって眠れない…という人は、ハムスターを飼ったことを後悔してしまうかもしれません。

後悔する前に、対策を考えて実行していきましょう!

回し車の場所を変更する

回し車の騒音は、場所を変更するだけで改善されることがあります。

例えば、上の画像のように金網に回し車を取り付けている場合。

この場合での騒音の原因は、金網が振動で震えてしまう事にあり、ケージのプラスチックと金網が細かくぶつかることで騒音になっています。

置き型に変更してみましょう。

これだけでだいぶ違ってくると思います。

でも、うちは置き型なのにうるさいわ。という方も中にはいらっしゃると思います。

置き型での騒音の場合、置いている場所を見直してみてください。

台座の角がケージにぶつかっていることがありますし、振動で少しずつ動いてしまって回し車がケージや他の小物にぶつかっていることもあります。

そんな時は、床材の上に回し車を置くようにしてみてください。

場所も端の方ではなく、ケージの真ん中あたりにしても良いと思います。

更に、回し車の台座の上にも床材を置いて、しっかりと手で押さえてください。

床材を増やして振動が伝わりにくくするのも一つの方法です。

それでも動いてしまったり、振動がケージに伝わっているようであれば、木の板に台座を取り付けて動かないようにしてしまうというのも対策の一つです。

台座自体がぐらついているようであれば、台座だけ交換できるように販売もされているので探してみてはいかがでしょう?

全ての回し車で交換パーツが購入できるわけではありませんが、パーツだけであれば経済的ですよね。

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滑り止めを使用しているという方もいらっしゃいますが、誤飲につながる可能性が高いというリスクがあります。

滑り止めを使用する場合は、ハムスターがそれを噛まないように隠すことが必要です。

テラコッタなどの重みがあり、ハムスターの力では動かせないようなもので隠すようにしてください。

ベアリングを確認する

特に振動ではなく、キュルキュルやギーギーという音がするようであれば、回し車のベアリングと呼ばれている軸の部分に問題がある場合が多いです。

回し車は、真ん中の部分が取り外せるようになっています。

軸の部分は金属で出来ていることがありますから、まずは、取り外してサビや汚れなどが無いか確認してみましょう。

取り外さずに丸洗いしている場合などは、中心部分がサビてしまい、騒音の原因となっていることがあります。

サビ落としをして綺麗にしてみましょう。

サビがうまく取れない場合は、交換パーツが販売されているものでしたら、それを購入して交換してください。

ベアリングに問題が無く、キュルキュル音がしてしまう場合は、どこかにゴミが挟まっているのかもしれません。

出来る限り分解して、丁寧にお掃除すると、原因がわからなくても音がしなくなったりします。

回し車を交換する

ハムスターの回し車が体の大きさに合っているかも確認しましょう。

幼いハムスターをお迎えして、そのサイズに合わせて回し車を使用していた場合、体が大きくなってサイズが合わなくなっていることも考えられます。

同じものを買いかえるのではなく、サイズも考えて新しく買ってあげてください。

ドワーフであれば15㎝前後、ゴールデンなどは21㎝くらいが適当とされていますので、参考にしてください。

個体差もありますので、一概に何㎝で絶対とは言えませんが、回し車を走っている時に、背中がまっすぐの状態であれば問題はありません。

背中が少し反り気味で走っているように見えたら、大きいものにしてあげましょう

何年も使用していて、あちこちが傷んでいるようであれば、パーツ交換ではなく、回し車そのものを交換してあげてください。

体に合っていないと、ハムスターのストレスになるだけでなく、ドタドタと走ることになり、騒音の原因になっていることもあります。

キチンと姿勢も見て、大きさにも注意を払ってあげるようにしてください。

ケージなどを噛む場合

ハムスターは、かなりの確率で何でも噛んでしまいます。

噛む理由は多様に考えられますが、ほとんどがストレスや欲求不満の表れと考えられます。

普段のお世話を見直すことも大切ですが、ハムスターの歯が折れてしまったり、不正咬合になってしまうこともありますので、早めに対策をしましょう。

歯で削れるものは、細かいゴミになり、それを万が一飲み込んでしまって腸閉塞などになってしまっては大変です。

どこかを齧っているようであれば、齧り棒や齧っても良いとされているものを、ケージの中に入れておいてあげるようにしましょう。

水槽型ケージに変更する

ハムスターがケージを噛んでいる場合、噛んでいる場所は金網の部分であったり、出入り口の部分であることが多いと思います。

おそらく、いつもそこから出してもらえたり、飼主さんがおやつをくれる場所なのかもしれません。

夜中に元気な時に飼主さんに遊んでほしい、もっと広いところで走りたい、オヤツが欲しいなど色々とハムスターなりに考えて、アピールしているのだと思います。

ですが、残念ながら飼い主は就寝時間…

さらに金網は登ることも出来るので、脱走の原因にもなります。

回し車同様、ハムスターが金網を噛むことにより、小さな振動が発生します。

金網を噛む音に加えて、ケージの振動音が重なり騒音になります。

噛み癖はすぐには治りませんから、ケージを金網の無い水槽型にしてみましょう。

水槽型はハムスターの噛む場所がなくなりますので、かじり木などを入れておけばハムスターはそれを噛むようになりますし、騒音のような音にはなりません。

水槽にも、それなりの高さがあれば、脱走も出来ませんから、飼主さんも安心だと思います。

噛んでいる場所の隙間を埋める

ハムスターが噛んでいる場所が、ケージの小さな隙間であることもあります。

例えば、ケージの構造上少しだけ(1~2㎜)隙間があったり、穴が開いていたり。

どういうわけか、ハムスターはそこを上手に見つけて、齧り続けては、そこに大きな穴をあけて脱走しようとします。

小さなプラスチックの誤飲になるといけませんから、そういう場合も齧ることが出来ないように穴を塞いだり、隠すようにしておきましょう。

穴をふさぐのは、ホームセンターで販売されている木製のネジなどで、ハムスターが齧っても問題のないものにしましょう。

隠す場合は、やはりテラコッタなど重くてハムスターが自分の力では動かせないようなものにしましょう。

ハムスターは意外と力持ちですから、怪我をしないようにしっかりと固定するなどして対策を十分にしておくことが大切です。

その他の騒音対策

回し車も問題なく、ハムスターが何かをかじっているわけでも無いのに、なんか、うるさい。

そういうこともあると思います。

色々な原因が考えられます。

回し車は動かないようにしているけれども、トイレやハウス、そのほかの小物を動かしてしまっている場合もあるでしょう。

その場合も動かないように固定したり、場所を変更するなどしてみてください。

ハムスターあるあるというわけでもありませんが、ここではかなりの確率で考えられることの対策をご紹介いたします。

ケージが振動で揺れる場合

回し車の振動で、ケージそのものが揺れてガタガタしてしまっている時もあると思います。

長年使用しているケージですと、それなりにガタが来てしまっていることもありますし、置いてある場所が少し歪んでいるだけでも騒音になってしまいます。

そういった場合は、ケージの下にブランケットを敷いてみましょう。

ブランケットは自由に形を変えられますから、もし、置いている場所が少し傾いてしまっているのであれば、少し厚めに敷いて平衡を保つようにしてください。

これだけで全然違うと思います。

ブランケットがない場合は、不要なバスタオルでも良いですし、毛布でもかまいません。

脱走しようと暴れている場合

脱走しようと、高いところに登っては落ち、登っては落ちを繰り返していたり、水飲みを登っていたりと、ハムスターの脱走への執着はすごいです。

怪我も心配なところではあるのですが、まずは、脱走経路をなくしましょう。

水飲みを登ってしまうのであれば、登らないように置き水に変更する。

高さのあるものを撤去する。

ケージを深いものに交換する。

とにかく、どうやってそこに登ったんだと思うようなところに居たりするのがハムスターなので、なかなか経路を把握するのは難しいかもしれません。

ですが、必ずうるさいところまでたどり着く方法があるので、それを見出して対策を練るようにしましょう。

給水ボトルの音がうるさい時

給水ボトルがカチカチうるさい時ってありますよねぇ…。

一度気になると眠れなくなってしまったりするものです。

飲んでいる時にする音は、水飲み口部分に設置されている、中のボールがカチカチ音をしてしまうので、ボールが入っていないものに変更するしかありません。

ぶら下げるタイプのボトルでハムスターが遊んでしまい、それがケージに当たっているのであれば、ぶら下げる場所を当たらない場所に変更する、もしくは置き型のボトルに変更するようにしましょう。

まとめ

夜行性という事を承知の上で一緒に住んでいるとはいえ、音が気になって寝不足になってしまっては元も子もありませんよね。

主に考えられる原因と対策をご紹介いたしましたが、別の原因だったとしても、それのヒントになれば幸いと思います。

ケージは平衡に保ち、出来れば金網の無い水槽型のケージ。

回し車はハムスターの大きさに合ったもので、動かないように固定。

これだけでもずいぶん違うのではないかと思います。

ハムスターとの生活が、皆さんにとっても、ハムスターにとっても幸せなものでありますように。

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