猫とハムスターって猫とネズミの関係でしょ?と年配の方は強く思う人が、多いように思います。
今は、都会でも街にネズミがいたりしますが、一般家庭で野良ネズミを見ることは非常に少ないと思います。
野良猫であれば、ハンター魂でネズミも食べてしまうかもしれませんが、飼い猫の場合はネズミを捕って食べようとは思わないでしょう。
他に美味しいものをたくさん食べていますから。
とはいえ、猫とハムスターを一緒に飼うのは別問題です。
もくじ
一緒に飼う時の注意点
猫も好きだし、ハムスターも好きだし、どうしても自分で両方飼いたい!
自分はハムスターが好きだけど、家族が猫派だ!
など好みは人それぞれですし、飼う理由も多数あります。
絶対に同じ屋根の下で飼うべきではない!
と強く主張する人もいるとは思いますが、ここでは一緒に飼わなければならない状況をふまえつつ、基本的に気を付けたいことをみていきましょう。
猫をハムスターのいる部屋に入れない
前述の通り、現代の飼い猫はハムスターを食べたりしないと書きましたが、食べはしないだろうとの見解なだけで、ハムスターに危険が及ぶ可能性が非常に高いです。
なぜなら、ハムスターを猫じゃらしのような遊び道具と認識し、猫パンチを繰り出す可能性があると考えられるからです。
ペットショップでも、猫用のおもちゃとして、ネズミの形をしたお人形のようなものが売られています。
それは、ただ単に可愛いからという理由ではなく、猫が興味を持ちやすく、猫の本能をくすぐるものとして販売されているのだと思います。
そういうことをふまえて考えると、ハムスターは尻尾が短いとはいえ、齧歯類なのでネズミの仲間ですから、当然見た目が似ていますし、
ちょこちょこと動き回る姿に、猫が全く反応しないと言い切れません。
うちの猫は、そんなハムスターごときに反応しないわ~なんていう飼主さんは居ないと思いますが、ハムスターのいる部屋に猫を侵入させないようにしておくのが安全安心ですね。
もちろん、ハムスターが猫のいる部屋に侵入しないように、へやんぽの際は目を離さないようにしましょう。
動画やSNSの情報を鵜呑みにしない
SNSやTVの動物番組で、猫がハムスターを可愛がっていた、一緒に遊んでいたというのを見たことがあると思います。
ハムスターを飼っている人でも猫を飼っている人からも、驚きの光景でしょう。
もしかしたら、怖い!と思って長く見ていられなかったという人もいるかもしれません。
本当に微笑ましい異種動物達のふれあいなのですが、うちもやってみよう!はしないでください。
テレビで紹介されているのは、珍しい光景だからであって、当たり前の事だったら取り上げる必要はありません。
どれだけ自分の飼っているペットが賢いと、親ばかになっていたとしても、そこは冷静になって考えましょう。
いつ何がどうなるのかは、どんなに科学が発達してもわからないことだと思います。
安易にSNSの真似をしたがるような、子供じみた行動はつつしみましょう。
猫のにおいがハムスターのストレスになる
ハムスターは視力が弱いため、嗅覚や聴覚が頼りです。
飼主さんの事も、手のにおいで判断するとも言われています。
他の動物の臭いにも敏感に反応することでしょう。
ケージのそばに猫がいたら、そのにおいでハウスから出てこないかもしれません。
落ち着けなくてバタバタと騒ぐこともあるかもしれません。
つまりストレスを与えてしまっていることになります。
衛生的なことも考えて、部屋は別々にしておく方が良いと言えます。
猫の餌や草、床材は同じものが使える?
経済的に問題は無いけれども、湯水のごとくペットに貢ぐというのは、一般的には難しいですね。
少しでもいいから節約出来たらな。と思う事はあると思います。
しかしながら、別の動物ですから、すべて別々にしなければならないと覚悟してください。
猫とハムスターの餌は別にする
猫の餌の方が栄養がたくさん入っているから、ハムスターにも食べさせよう!という人は少ないかもしれませんが、
同じ餌で済ませようというのはしないでください。
ただ、犬や猫用に販売されているけれども小動物にも「可」となっている場合は、与える量を考えて共通の物として与えてもいいでしょう。
ペットショップなどで、コーナーを設けられているのは、それぞれの生体に合った食事として、考えて作られたものがあるからです。
栄養価もそうですが、硬さや味付け・食べやすさ、体の構造のことも考えて作られています。
猫には猫の嗜好性がありますし、ハムスターにも歯が伸びすぎないように、ほどよい硬さのペレットを…など色々な理由から作られています。
そういうものがあるのですから、横着せずにそれぞれに合ったご飯をあげるようにしてください。
ペットシーツに注意
猫のトイレ用にペットシーツが販売されています。
これをハムスターに使うという人は居ないと思うのですが、ペットシーツを出しっぱなしにしていて、部屋んぽ中のハムスターが齧ってしまった!ということがないように注意しましょう。
ペットシーツの表面はハムスターが乗ったりする分には、特に問題はありません。
ですが、そのペットシーツを齧って中の物を出してしまう事も考えられます。
ペットシーツの中には様々なものが、何層にもなって形成されているものです。
当然のことながら食べられるものではありません。
万が一、誤飲してしまって詰まりでもしたら大変なことになります。
ペットシーツはハムスターには適したものではありませんから、取り扱いには十分注意してください。
それぞれの動物に適した床材や砂を用意する
ペットショップへ行くと、犬コーナー・猫コーナー・小動物などと生体も雑貨類もわけられていますよね。
どうしてなのかな?と思ったことはありますか?
一番の理由としては、わかりやすいからだと思いますよね。
小動物の雑貨コーナーに行くと、ハムスター・フェレット・ハリネズミ・リス・うさぎなどなど沢山に分類されていますよね。
わかりやすいだけではないのです。
猫用の砂とハムスター用のトイレ砂は、粒の大きさが違います。
猫用の方が粒が大きく、物によっては、ハムスターがペレットと間違えるくらいの大きさの物があります。
それを噛み砕いて食べてしまうと、お腹の中で消化しきれなくなります。
我が家では、ハムスター用のトイレ砂を誤飲してしまった子が2匹居ました。
どちらもグッタリとしてしまい、どうしたことかと病院でレントゲンを撮ってもらったところ、トイレ砂の誤飲ということがわかりました。
数日の服薬でトイレ砂を押し出すことが出来ましたが、避けられることは出来るだけ避けたいところです。
餌のところでも触れましたが、ペットショップでコーナーを設けているのは、それぞれに合ったものを提供しているからですので、
ハムスターにはハムスター用の砂や床材を使用しましょう。
そんなことで命を落とすなんてことは、悲劇でしかありません。
まとめ
猫とハムスターは、一緒に飼えないわけではありません。
小物や餌も、節約していると聞こえの良い言葉を使って、同じものを与えたり使ったりすることはやめましょう。
SNSに影響されて軽はずみに会わせてしまう事は、ハムスターに危険を及ぼします。
注目されたい気持ちはわかりますが、SNSには炎上ということもあります。
悲しい気持ちが、幾重にもならぬように自分の手元の命を無駄にしないためにも、軽率な行動は控えましょう。
猫もハムスターも大切な命。
どちらも大事に生涯を過ごしてもらえるように、お世話をしていくようにしましょう。