こんにちは!ちょびです。
動物番組で時々、「馬と犬がなかよし!」とか「犬猿の仲というのは嘘!兄弟のような犬と猿」など目にすること、ありますよね。
その中でも、ハムスターが犬となじんでいるのを、目にしたこともあるでしょう。
大丈夫なの?と疑問に思う人も沢山居ると思います。
犬とハムスターをテーマに考えていきましょう。
もくじ
ハムスターにとっての犬の存在
犬は2,3年会っていない飼主を覚えていたり、飼主に忠実で適性があるとはいえ、警察犬や介助犬といった人間の生活にも役立ってくれるとっても賢い動物です。
ですが、犬は家族を順位付けする動物でもあります。
犬から見たら、ちょこまかと動き回るハムスターをどう思うでしょう?
個体差はあると思いますが、ほとんどの犬はハムスターを自分より下に格付けすることが考えられます。
それで無視するようであればいいですが、イライラして威嚇するような態度を見せてしまうかもしれませんから注意が必要です。
好奇心が旺盛な子犬の時期は、ハムスターを玩具と勘違いしてしまう事もあるかもしれません。
逆にハムスターからしてみれば、自分よりはるかに体の大きな動物ですから、命の危険を感じて多大なるストレスを感じることは、容易に考えられます。
もちろん、個体差や性格がありますから「犬なんて怖くないぜ~」というハムスターもいるとは思いますが、それは珍しいことだと思ってください。
相性がいいとは言えない
犬は狩猟する本能を持っていて、ハムスターはつかまる側と正反対です。
それが相性が良いということは考えにくいです。
ハムスターは仲間意識も大人になるにつれ薄れていきますから、特定の動物と仲良くなることも難しいでしょう。
それをふまえて考えると、犬は本能のレベルで小動物を見たら追いかけたくなってしまうし、捕まえてみたいという衝動にかられるかもしれません。
ハムスターは追いかけられたら身の危険を感じて全力で逃げます。
それを追いかけっこして楽しそうなどと言って、のんきに撮影しているようなことはやめましょう。
SNSで仲良くしているのは特別と思って
SNSや動画サイトで、犬とハムスターとが慣れあっているのを、目にした人は多いと思います。
いいね!の数がとても多くてうらやましいなと思っている人も多数いるでしょう。
なぜ、いいね!の数が多いのかといえば、単純に「珍しいから」です。
だから多くの人の関心を惹くのです。
ハムスターに無関心な犬と、犬を怖がることのないハムスターがどれだけの数いるのかはわかりかねますが、滅多にないことです。
だからSNSに投稿して、多数の人の興味をそそるのです。
それを「なんだ、平気なんだ」と普通の事と捉えてしまわないようにしてください。
どんな事柄にも特例という物はあるものです。
自分の家の子が珍しい子なのかどうか試すというのもやめてくださいね。
ハムスターにとっては他の動物は外敵
前述しましたが、ハムスターは捕食される側の動物です。
一歩外に出れば、四面楚歌となり自分で自分の身を守るしかありません。
同じハムスター同士でも喧嘩をしたりしてしまいます。
ハムスターにとっては自分以外は全て敵だとみなします。
それくらいの縄張り意識と、自己防衛本能が高い生き物だということを絶対に忘れないでください。
犬と同居させるときの注意点
人にはそれぞれに色々な事情がありますから、犬とハムスターと一緒に住むことになったという人も少なからずいるでしょう。
もしかしたら、一時的に預かるという事になった。ということもあるかもしれません。
そういった場合に気を付けることをみていきましょう。
家は同じでも部屋は別
外で犬と飼うというお宅は、今の時代は少ないと思います。
もちろんのこと、ハムスターを外で飼うという人もいません。
一つ屋根の下でも、部屋は別にしましょう。
一時的に預かった場合なら、なおさらのこと別にしなければなりません。
万が一の事故で命を失うことになっては、責任の取りようがありません。
戸建てであれば、1階に犬、2階にハムスター。という具合でもいいでしょう。
犬が階段を上らないようにして、ハムスターが脱走しないようにもしておけば、留守中も安心でしょう。
マンションの場合は、廊下なども視野に入れて配置を考えましょう。
犬のにおいでハムスターはストレスを感じてしまう事がありますから、部屋が別であればさほど気にはならないでしょう。
先に犬を飼っていた場合は、自分の新しい家のにおいとしてそのうち慣れてしまうかもしれません。
後から犬の場合は今まで嗅いだことのないにおいに動揺し、慣れるのに時間がかかることが考えられます。
ワンルームなどでどうしても同じ部屋になってしまう場合も、できるだけ遠くに、犬の視界に入らないようにハムスターのケージを隠しておくなどしましょう。
犬が賢いからとたかをくくらない
誰でも自分の家のペットが一番かわいいです。
自分の犬が、どこのお宅の子よりも賢くて、かわいいと思っていることでしょう。
それは当然の事です。
ですが、ハムスターと一緒に遊べるかと問われたら、絶対に大丈夫だとは言い切れないというのが正直なところだと思います。
中にはハムスターを目にしても気にもしない、何もしない犬もいるでしょう。
それがどのくらいの割合で存在しているのかは、誰にもわかりません。
ハムスターを見た犬は、なんだろう?と興味を示し、臭いを嗅ぎ、触ったりするかもしれません。
ご主人様に見せてみようと咥えてしまうかもしれません。
犬に驚いてフリーズしてしまったハムスターは、咥えられてそのままショック死することもあります。
自分の家の犬を信じるのはとても大事なことですが、思ってもいない行動でハムスターを亡くしてしまった…ということがないように、あらゆる可能性を考えておくことは、飼い主としての責任です。
出来るだけ会わせないようにするのが賢明だと思います。
ハムスターが脱走しない工夫を
ハムスターは脱走の天才です。
人間が思ってもいないようなところから、脱走してしまう事が多々あります。
犬がいる部屋に忍び込んでしまわないように、どんなに小さな隙間でも通れないようにしておくことが大切です。
うちでは体重60gの太ったジャンガリアンが、たったの1.8㎝の隙間をくぐって隣の部屋に行ってしまったことがあります。
絶対に通れないだろうと思っていたのですが、体を平たくしてスルスルっと行ってしまい、冷や汗ものでした。
いつの間にか犬の部屋に入ってしまって、悲しいことにならないようにしておくことが、ハムスターのためでもあり、自分のためでもあります。
別々の部屋であれば、隙間対策は十分にしておきましょう。
同じ部屋で一緒というのであれば、犬からハムスターの存在を知られないようにパーテーション等でケージを隠して、その中に入れないような工夫をしておきましょう。
犬との同居での危険性
犬との同居で、ハムスターにかかる負担もたくさんあります。
これがすべてという事ではないのですが、大きな危険性が考えられることをご紹介していきます。
犬がハムスターを食べる?
犬はネズミなどの小動物を捕食していたと言われています。
今は飼い犬ならば、栄養を考えられたおいしい餌を食べているので、ハムスターを食べるということは考えにくいです。
あくまでも推測ですが、犬自身も、ハムスターを見たところで「おいしそうだ、食べたい」とは思わないのではないかと思います。
食べ物としての認識は無かったとしても、遊び道具としてハムスターを見る可能性はかなり高いでしょう。
遊び道具として見た場合、咥えたり、叩いたりしてしまうかもしれません。
上から押さえつけるようにしてしまうことも考えられます。
悲劇を起こさないようにするのが飼い主の務めです。
ハムスターに過度のストレスがかかる
ハムスターは視力があまり良くない分、嗅覚に優れています。
以前、動物病院にハムスターを連れて行った際、他の動物の臭いが気になったのか、声に出してキーキー鳴いたことがあります。
家に着くまでずっと鳴いており、自分のケージに帰った時に鳴きやみました。
こんなにハムスターが鳴いていたのは初めてで、とても驚いたのを覚えています。
それくらい他の動物の臭いが嫌だったのだと思いました。
ですから、犬のにおいにストレスを感じてしまう場合もおおいに考えられます。
人間が気にならない程度のにおいだったとしても、ハムスターにはストレスになるほどかもしれません。
また、犬の鳴き声にも注意が必要です。
別の部屋や遠くで聞こえている分には、さほど気にしないかもしれませんが、ケージのすぐそばで吠えたりしたら、怯えてしまうかもしれません。
怯えるだけならいいですが、ショック死という事もありえますから、吠えさせないというよりは元々離しておくということは大事になってきます。
犬も犬としては小さくても、ハムスターからしてみれば大きく見えますし、脅威と感じてしまうかもしれません。
追いかけられたり、ちょっかいを出されたらハムスターにとっては一大事です。
変にストレスを感じさせるような行動は控えましょう。
衛生面でも気を付ける
犬のお世話をしたそのままの手でハムスターを触ったり、その逆も気を付けるようにしましょう。
ハムスターと犬とでは、もともと持っている菌は違うと言いますが、どんな菌がどう反応してしまうかわかりません。
万が一、ハムスターに外傷があって、そこから何かの菌が入ってしまうかもしれません。
病気がうつるという事も、耳にしませんが、うつらないとも言い切れません。
めんどうだなと思っても、その都度、手を洗うようにしましょう。
また、犬を拭いたタオルなどもハムスターが触らぬように、排出物などの処理にもハムスターが近づかないようになど衛生面で、しっかりしておきましょう。
犬の毛なども、部屋の中を舞ってしまわないように注意してください。
ご飯も当然のことながら、同じペレットを食べさせるようなことは無いようにしてください。
まとめ
犬とハムスターは、絶対に一緒に飼えないという事ではありません。
飼主さんが気を付ければ、一緒に飼う事は可能です。
ですからSNSに取り上げられているのを普通の事だと思って、安易に会わせることはやめましょう。
悲劇が起こってしまってから、あれこれ後悔するよりも最初から対処して間違いはないと思います。
犬の性格なども考えると、お世話の仕方や対処の仕方も違ってくると思います。
犬とハムスターのためにも、そして自分のためにもしっかりと区別してお世話するようにしていきましょう!